伍の型 、「干天の慈雨」

今日は、雨の日です。

 

「休みの日に雨かよ、ツイてないな。」

「雨だと、どこも行けないから最悪。」

 

っていう声をよく聞くけど、、、雨って最高じゃん!と、私は思う。

 

 

雨の日って、人の行動範囲が狭まるから、晴れの日に比べてすごく静かだし、

空の色が、真っ白だったり、グレーだったり、色が徐々に変化していくのを、

眩しくないから、ずっとその空を見ていられるし。

 

 

私の雨の日の休日の過ごし方は、

本を読んで、お散歩して、あったかいお風呂に入って、そして泣いてます。(笑)

 

晴れの日の散歩も良いけど、雨の日の散歩が好きなんだよなぁ~。

雨が傘に当たる音を聞きながら、歩くのが好き。

雨の量に応じて音も変わってくるのも良いし、

雨で濡れたアスファルトを走る車が普段よりスピードを遅く走るのも良い、

道幅の問題で、反対方向から歩いてきた人と傘がぶつかりそうになったら、お互い傘を

斜めによける江戸しぐさも良いし、

傘で顔が見えないのも良いし、カラフルな傘を持っている人も好き。

 

恋人同士が、相合傘してるのも良いよね。

女性が濡れないように傘さしてるから男性の肩だけ濡れているのは、さらに良いよね。

 

アラサーだけど、散歩中に水たまりがあったら絶対に入っちゃうし。

 

子供が羨ましくなるのは、長靴とか、お気に入りの靴とか、高い靴とか関係なく、

水たまりがあったら、入ってしまうところ。(親はたまったもんじゃないか)

 

私は、レインブーツか防水の靴の時しか、水たまりに飛び込む勇気はさすがにない。

 

あの思いっきりジャンプして、水が跳ね返るのが良いよね。

お風呂に入って溢れ出ちゃうお湯とは違って、全然もったいなくないし、罪悪感ないし

水たまりができる道って、デコボコしてて、

アスファルトのくせに完璧じゃなくて、そこもまた良いよね。

 

 

雨の中、散歩すると、体が冷えるから、

帰ってきたら、あったかいお風呂に入る瞬間がたまらないのよね~(´Д`)

体がじんわりあたたまていくのが分かるのも心地良いし。

 

 

そして、雨の日に読む本も良いのよね。

雨の音を聞きながら、本を読むとすごい集中できて、夢中になって読んじゃう。

 

私は、これをする時にはこの曲をかける、この作業の時はこの曲を聴きながら作業する

という、我ながらめんどくさいマイルールがあって、

雨の日の朝は、Una Mattina / Ludovico Einaudi を聴きながら、本を読む。

というのがお決まりで、

朝、起きて雨が降ってたら、まずはこの曲をかけて、コーヒーを飲みながら

小説を読んでます。

できれば、レコードとかもかけてみたいけど、レコードプレイヤーを持ってないので

いつか、もう少し広い部屋に住んだら買いたいな。

 

だから雨の日のルーティンは、朝は、Una Mattina / Ludovico Einaudi を聴きながら、

本を読んで、お散歩して、冷えた体を温かいお風呂に入ってあたためる、という流れ。

 

そして、最初に書いた「泣いています」のことですが、

雨の日は、なるべく泣くようにしています。

 

 

 

昔、すごく悲しいことがあった時、泣くのを必死に我慢して、

気を抜いたら電車の中でも泣いちゃいそうで、泣かないように必死に堪えて

なんとか自宅の最寄り駅まで着いて。

 

最寄り駅に着いたら、雨が降ってて、でも傘持ってなくて

お財布を忘れたから傘を買うお金もなくて、「これが泣きっ面に蜂か」って思いながら

濡れながら帰ったことがあって。

 

雨に打たれるわ、お財布も忘れるわ、悲しいこともあるわで、

我慢してた涙が一気に溢れ出てきて、止めようと思っても、というか止めようと思えば

思うほど、決壊したダムみたいに流れ、

帰り道、声を上げて号泣しながら帰ったことがあって。

 

もうどうでもいいや!

泣いてるところを誰かに見られたって、もうどうだっていい。

この先、私の人生もどうでもいい。もう本当にどうでもいい。

 

って、全てに対して活力がなくなって、投げやりになりながら帰っていたんだけど、

 

だけど不思議なことに、雨が当たって、びしょびしょに濡れていたからか

泣いてることが誰にもバレてなかったんだよね。

 

雨もひどかったし、声を上げて泣いてたけど、それも雨の音にかき消されてたみたいで

誰にもジロジロ見られなかったし、

なんなら多くの人が傘をささずに、濡れながら急ぎ足で帰ってて、

泣いてる人なんか気にしてる暇がなかったのかもしれない。

 

大号泣して、家の近くまで来ると、近所の人に会って、「あら!」って驚かれて

さすがに泣いてるのバレたかな、と思ったら、

「急に降ってきたもんね~。傘ささなくても、濡れても、Mikoちゃんは、モデルみたい

できれいね~、良いわね~、風邪引かないようにね!」

って全然バレてなくて。しかも、極上の誉め言葉までいただいて。更に泣けた。

 

 

でも家に帰ったら、泣き果たしたのか、涙が枯れたのか

何故か、もう涙が出なくて、なんかスッキリしちゃって、

 

それで思ったんだよね。

 

雨が味方してくれたんだな、って。

 

雨がなかったら、他の人にジロジロ見られて、こんなに大胆に泣けてなかったと思うし

声を出さずに、シクシク泣いてただろうし。

 

私の勝手な解釈、思い込みだけど、

雨が、「泣いて良いんだよ」って言ってるように思えてさ。

 

それから、雨を私は、「慈雨」と名付けています。

 

神様か、仏様か、分からないけど、目に見えない何か、聞こえない天の声的なものが

「弱くたっていいんだよ。今日は雨が味方してあげるから、泣いて良いんだよ」

と言っているように思えるから。

 

 

しかも、泣くとスッキリするんだよ☆

悲しいことがなくても、タイタニックとか、ライフイズビューティフルとかを見て

無理矢理でも泣くことをオススメします。

デトックス的な、浄化される気がするので、雨の日はなるべく泣くようにしています。

 

 

皆さまにも、素敵な慈雨が降りますように。

 

 

P.S.

鬼滅の刃で「干天の慈雨」って技があるんだけど、私は鬼滅の前からずっと

雨のことを「慈雨」って名付けてたんだからねっ。私の方が先だからねっ(笑)

 

 

Miko.